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立ち姿

立ち姿

 

ぴたりと立ち止まったならば、

もう動くことは為らない。

貧血でぶっ倒れるときでも直立不動の姿のままどすりとぶっ倒れろ。

それがこの世界に対するせめてもの反抗の形なのだ。

アトラスの如く世界を背負ってゐるといふ自負を忘れてはならないのだ。

現存在は、世界に登場したならば、

つまり、投企されたならば、

最早退歩は許されぬのだ。

世界が移ろう現在という時制に乗せられるのみで、

それで満足する覚悟が、

その立ち姿に表れてゐないとすれば、

それは怠惰と言ふ物なのだ。

 

存在する事に怠惰する時間は誰しもに与へられてをらず、

あるのは黙考する時間のみ。

そして、仮に異性を愛する時間が持てたなら、

それは僥倖といふものなのだ。

だから、徹底的に愛を貪り、

時間を忘れて形振り構はず、性愛に耽るのだ。

さうして解る現存在の在り方は、

直立不動の立ち姿なのだ。

それ以外、認めてはならぬ。

限界を超へてまでも直立不動であるべきなのだ。

 

さうして現存在はやっと世界に抗し、

一矢を報ひるといふ幻想を抱けるのだ。

さう、幻想だ。

土台世界に現存在が抗することは

考える葦たる現存在をみて、

世界は鼻で笑ってゐる筈なのだが、

その性根が悪い、さう、世界はアプリオリに性根が悪いその世界は、

唯只管に直立不動の立ち姿のみに

きりりと緊張して対するのだ。

何故かと言ふと、

現存在の覚悟を直立不動の立ち姿に見るからなのだ。

 

現存在は、世界に振り回される運命としても

立ち姿のみは自身の覚悟で決まるのだ。

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