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言霊の残る国において

言霊の残る国において

 

国旗に文字を書くのは多分この極東の島国の人間のみだと思ふ。

他国では国旗に文字を書くなんて禁忌なことで全く考へられないことなのだらう。

つまり、日の丸には魂が宿り、また言葉にも魂が宿る、

つまり、言霊信仰が根強く残るこの極東の島国で、

国旗に文字を記すのは、己の思ひを日の丸に宿すといふ行為に外ならず、

文字がびっしりと書き込まれた日の丸を見ると、

その持ち主に対する人人の思ひの重さが一目瞭然なのだ。

 

多分に言霊はこの極東の島国では存在し、

それは先験的なものの眷属に属するものなのか。

言葉が消費する言葉としては簡潔できぬこの極東の島国において、

思ひの外、言の葉は重く、

多分にこの極東の島国の文字には石に文字を刻印するに等しい労力と重さが、

今以て文字に託されてゐるに違ひないのだ。

 

この極東の島国において発話(パロール)する言葉よりも遥に書き言葉(エクリチュール)に重きが置かれてゐて、

一度書き記された文字には人の念が宿り、

その念を受け止められるのが例えば日の丸と言ふ国を象徴するものに相等しいものとして認知され、

また、Personal computer(パソコン)に打ち込まれた言葉でさへ、

それが印字とされる段になると

それは或る厳粛な儀式に等しく、

紙に記されし言の葉は、

既に魂が宿るものへと変化してゐて、

其処に人の思ひが宿ると無意識に感じ取ってゐるのが

この極東の島国に住む人人なのだ。

 

ならば、かう書かう。

 

吾、此の世に存在せし故に非在の陥穽に騙されし。

故に、吾、存在と非在の間(あはひ)に揺れるものとして認識されしなり。

それが正しいとか誤謬とかの問題を超越して。

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