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渺渺と

渺渺と   時に意識を失ふことがあるが、 その時の渺渺たる感覚は何処に源泉があると言ふのだらうか。 既に無意識なる言葉を信じてゐないおれは、 その時の意識状態を意識溶解と呼んでゐる。   何処までも膨張する意識 […]

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赤裸裸に

赤裸裸に   何ものも素面であると言ふ此の世界は、 何ものも赤裸裸にその存在を表出してゐるのといふのか。 それともお互ひに対して畏怖を以て赤裸裸なることを強要されてゐるのといふのか。   何ものも諸行無常の中に […]

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魔の手

魔の手   奇妙な皺を刻んだ其の手は、 老人の手のやうであったが、 いきなりおれの胸ぐらを掴んではあらぬ方へと抛り投げた。   おれは、あっ、といふ声すら出せぬままに、 その魔の手が投げつけた場へと投げ捨てられ […]

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十六夜の夜に追ひ込まれて~SEX時において~

十六夜の夜に追ひ込まれて~SEX時において~   吸ひ込まれるやうに 女の裸体にむしゃぶりつきながらも、 心ここにあらずのおれがゐた。   それでも女の裸体から発せられる媚薬の匂ひに誘はれて、 男性器はおれの虚 […]

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至福

至福   何に高揚してゐたといふのか。 人生のどん底にありながら、 思考は固着し、 感情の起伏は消え、 何に対しても感情は平坦なままのそんな状況下で、 おれは絶えず高揚してゐたのだ。   どん底といふものは一度 […]

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渇仰

渇仰 飢ゑてゐる時ほどに寒寒と身体が冷えつつも、 眼光だけは鋭く、 何ものも逃してはならぬといふ覚悟の下、 おれはまだ、それを渇仰してゐるのか。 それとは所謂、素顔のおれなのであったが、 そんなものは既に鏡越しに見ている […]

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