月別: 2016年6月

思索に耽る苦行の軌跡

目玉模様

目玉模様   私の掌には手相としてなのか目玉模様が数多く刻まれてゐて、 それを見てしまふと、ぢっと凝視してしまふであった。 或る日、何時ものやうに掌の目玉模様に見入ってゐると、 その目玉模様がぎろりと私を見て、 何やら発…
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2016年6月28日 0

脱臼する言葉

脱臼する言葉   空が枯れ葉のやうに落ちてくる世界は、 それだけ既に朽ち果ててゐる心臓の様相だ。 搏動が止まった心臓は既に肉塊へと変化し、 それは石へと変化を始める。 石になった心臓は只管意思を封殺し、 唯、私は烏だと宣…
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2016年6月28日 0

漆黒の闇

漆黒の闇   電灯を消した部屋で瞼を閉ぢた途端に、 眼前は漆黒の闇に包まれ、 其処はもう魑魅魍魎の跋扈する世界へと変化する。   何かがぢっと蹲り、 動き出せる機会を窺ひながら、 そいつは己に対して憤懣が募るの…
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2016年6月27日 0

遠吠え

遠吠え   何に呼応してお前はさうして遠吠えをしてゐたのか。 真夜中に何ものに対してか遠吠えしてゐたお前は、 きっと幽霊でも見ちまったに違ひない。   ゆらりゆらりと暗闇に揺れる幽霊は、 しかし、何とも可愛らし…
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2016年6月27日 0

餓死

餓死   その小鳥は生まれつきの畸形で、 年を経るごとにそれは小鳥を蝕んでゐた。 その畸形と言ふのは身体の左半分がくしゃりと潰れたやうに 骨が畸形してしまってゐて、 左半分は異形のものとして存在してゐたのだ。 &nbsp…
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2016年6月27日 0

死を前にして

死を前にして   胸の奥底から息が吐き出されるやうに どす黒い咳をするお前は、 もうすぐ死の床につく。 だからといって日常は日常のまま、のたりと過ぎて、 お前の風前灯火の命の輝きは今にも燃え尽きさう。   既に…
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2016年6月27日 0

朝   余りに鮮やかな朝日に対して吾が心は未だに艱難辛苦のままにある。 何にそんなに囚はれてゐるかと問へば、返ってくる自問自答の声は、 ――……。 と黙したままなのだ。 何に対しても不満はない筈なのだが、 己の存在の居心…
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2016年6月27日 0

人工知能について

さて、膨大な量の情報に裏付けられた最善の現在を指し示すかのやうに見える人工知能は、 それが、自律的な「知性」を蓄積、 つまり、経験することで身に付けるかのやうに擬人化して把捉すると 将来、「絶対者」の玉座は人工知能が獲得…
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2016年6月27日 0

軛   基督の十字架ではないが、 誰にとっても背負ふべき十字架のやうなものがある筈であるが、 それを今更言挙げしたところで、 それは基督に敵ふ筈もなく、 虚しいだけであるが、 私には十字架とともに軛があるのだ。 十字架は…
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2016年6月27日 0

紊乱

紊乱   秩序なき世界が想像できるとしたならば、 そいつは神をもまた創造できるに違ひない。 しかし、脳という構造をした頭蓋内の闇たる《五縕場》の記憶は、 しかし、自在に過去と現在をつなぎ合わせ、 また、近い将来を予想する…
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2016年6月27日 0
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