月別: 2016年8月

思索に耽る苦行の軌跡

土砂降りの中

何をも押し流さうとしてゐるかのやうに 今日も土砂降りの雨が降ってゐる。 今はまだ出水にならぬ程度だが、 やがて野分がやってきて、 根こそぎ吹き払ふに違ふにちがいない。   屋根に当たる雨粒の音は、恐怖を誘ひ、 …
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2016年8月29日 0

ふわっと浮く

ふわっと浮く   余りに草臥れた時、 意識は、己がふわっと浮く感覚を察知する。 その時、意識は自由落下してゐて、 意識の重さを見失ってゐるに違ひない。 ――何? 意識に重さがあると? ――当然だらう。それは脳に重さがある…
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2016年8月14日 0

熱風の中で

熱風の中で   頭がくらくらするほどの熱風に塗れながら、 おれは灼熱の中、歩を進める。 何故故にこんな日に歩かなければならないのか、 理由はなく、 唯、おれは、熱風に塗れることで現はれるへとへとに草臥れたおれを罵倒したく…
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2016年8月14日 0

籠もる人

籠もる人   そのものは独りであることに耽溺し、 吾といふ玩具を見つけてしまった。 そのものにとって吾は弄ぶもであって、 自己相似、つまり、Fractal(フラクタル)なものとは全く予想出来ず、 そのものにとって吾は吾と…
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2016年8月14日 0

棚引く雲

棚引く雲   蒼穹の下、 おれは変化して已まぬ雲を眺め、 時にその雲の影に蔽はれながら、 雲が棚引くその雲の影と蒼穹の対比に 得も言はれぬ美しさを見出したのか。   おれはこの他者がゐて、歴史とがある此の世に生…
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2016年8月14日 0

己が哀れむのを誰ぞ知るや

己が哀れむのを誰ぞ知るや   既に此の世に存在してしまふ事で、 その存在は既に哀しいのだ。 それはどんな存在でも暗黙裏に承知してゐる事で、 今更言挙げする必要もないのであるが、 しかし、その愚行を敢へて行ふ吾は、 大馬鹿…
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2016年8月14日 0

譫妄の中で

譫妄の中で   混濁する意識が辛うじて発した ――おれ。 といふ言葉は、果たして譫妄状態にあるおれのことをどれほど自覚した上で、 発せられたのであらうか。 そもそも意識が混濁することなく、 闡明する中での覚醒した意識が …
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2016年8月14日 0

Ivan Linsを聴いてゐたその時に大量殺戮は起きてゐた

Ivan Linsを聴いてゐたその時に大量殺戮は起きてゐた   現代ブラジル音楽を代表するIvan Linsの軽やかにして心に漣を起こす 時に哀愁すらをも軽みに変えて、何かを叫ぶでもないそんな音楽を聴いてゐたその時に 二…
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2016年8月14日 0

戦(おのの)くのは誰か

戦(おのの)くのは誰か   漆黒の闇の中にぢっと蹲って息を潜めてゐるそのものは、 妖精の闇の衣を被っては 雲間の曙光のやうに ぎろりと一つ目の眼(まなこ)のみを光らせて、 外部を窺ってゐる。   しかし、そのも…
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2016年8月14日 0

憧憬

憧憬   Nostalgic(ノスタルジック)にも、 もう二十年数年聴いてゐなかった塩化ビニール製のレコード盤を取り出して、 そのレコードに針を落として久方ぶりにそれに聴き惚れてゐるのであるが 走馬燈のやうに吾が頭蓋内の…
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2016年8月14日 0
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