月別: 2016年12月

思索に耽る苦行の軌跡

がらんどうの胸奥は

がらんどうの胸奥は   生きることで精一杯な日常においても それはおれの空虚ながらんどうの胸奥に棲み着き、 海胆(うに)の如くに棘だらけのそれは いっつもおれの胸奥を突っついてはおれを鼓舞するのだ。 おれの胸奥ががらんど…
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2016年12月28日 0

位置

位置   珈琲を淹れながらもおれは絶えず空の重さを感じながら、 双肩にのし掛かるそのずしりと重い圧力に押し潰される恐怖にたじろぐおれを宥めるやうにして おれはおれの位置に屹立する。   ところが、己の位置から食…
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2016年12月26日 0

独断的なる五蘊場試論 その一

独断的なる五蘊場試論 その一   命題:表象は存在の現実との軋轢が五蘊場に現はれたものである。   証明: ゆらりと揺らぐ表象世界に巨大な波が存在するのは自明であると看做す。 その波の発動は、然し乍ら、外部世界…
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2016年12月25日 0

ゆっくりと

ゆっくりと   むくりと頭を擡げたと思ったならば、 そのものはゆっくりと此方に向かってきたのです。 それはなんと言えばいいのでせうか、 私を引っ掴まへて食べたがってゐるやうに思へたのです。 これはいかんと、私は逃げやうと…
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2016年12月24日 0

潰滅するものたち

潰滅するものたち   自らを自ら生み出せぬままに潰滅するものたちは、 己にのめり込むやうにして自らが自らの内部へと向ひ、 さうして最期は、無限小の中へと潰滅するのか。   潰滅するものたちは、 多分、外部と言ふ…
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2016年12月23日 0

水鏡

水鏡   微風が戦(そよ)ぎ漣が立つ水面(みなも)に映る真夜中の太虚に心奪はれ、 ぢっとそれを凝視しながら、 ――これが此の世の涯に違ひない。 と、思はずに入られぬその美しさが映へる水鏡は 此の世の涯の仮象を確実に、 そ…
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2016年12月20日 0

思念の行方

思念の行方   溝川(どぶがは)の底のヘドロから鬱勃と湧き上がるメタンガスの気泡が水面でぽっぽっと破裂する音のやうに 思念は私といふ名のヘドロから鬱勃と湧くメタンガスの気泡であって、 思念は五蘊場で幽かな音を発しながら、…
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2016年12月19日 0

屈辱であればこそ

屈辱であればこそ   吾が心の奥底に巣くってゐる屈辱と言ふ感情は、 然し乍ら、おれをおれたらしめてゐる情動へと変化し果ててゐて、 屈辱を砂糖黍を囓るやうにしてそれに対して甘い蜜の味を知ってしまったおれは、 最早、己に対す…
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2016年12月18日 0

重い足取りでも

重い足取りでも   ぐしゃりと空に押し潰されるやうにぶっ倒れ、 意識はしつこい睡魔に呑み込まれ、 それでも立たうと気力を振り絞り、 重い足取りで一歩一歩と前へと進もうとするが、 最後は案山子の如くに大地に脚を差し込んでも…
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2016年12月12日 0

たゆたふ

たゆたふ   揺れる世界の正弦波にたゆたふおれは、 一体何なのだらうか、 と言ふ、とっても古びた自問をおれに投げかけずにはをれぬ馬鹿らしさに 些(いささ)かうんざりはしてはゐるのであるが、 それでも投げ掛けずにはをれぬお…
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2016年12月11日 0
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