月別: 2017年1月

思索に耽る苦行の軌跡

幽玄なる重み

幽玄なる重み   20世紀初頭に自身の患者の死の直前の体重と死後の体重を量った ボストンの医師、ダンカン・マクドゥーガルといふ先達がゐることに思ひを馳せ、 確かに其処には体重の差異が認められたやうだが、 それが即ち、「心…
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2017年1月30日 0

或る冬の日に

或る冬の日に   哀しい女が流した涙は、 凍てつく寒風を起こします。 落ち葉もすっかり落ち尽くした裸の木が、 それを欲してゐるからなのです。   幾時代が過ぎまして、 木のみが生き残りました。 哀しい女は、 幾…
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2017年1月29日 1

焦燥する魂

焦燥する魂   空きっ腹にのむ煙草に全身が弛緩して行く中、 魂だけは吾を渇仰して、また、世界を渇仰して已まないのです。 髪を振り乱し、形振り構はず魂は貪婪に存在を欣求して已まないのです。 そもそも私の存在は魂との大きくず…
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2017年1月24日 0

死へ傾く

死へ傾く   生と死の均衡が破れたとき、 生者はもう死へとまっしぐらへと突き進む。 これはどうすることも出来ぬことで 絶えず、生と死の均衡の元に生が成り立つ以上、 その均衡が破れれば、死への顚落は必然なのだ。 &nbsp…
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2017年1月22日 0

趨暗性

趨暗性   何故にかうも惹かれるのでせう。 瞼を閉ぢただけでもう闇の世界の入り口に立てるのです。 闇好き、つまり、趨暗性なる私にはこれ程耽溺出来る「遊び道具」は外にはないのです。 或る時期は無限への憧憬から瞼を閉ぢては闇…
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2017年1月21日 0

欠伸する影法師

欠伸する影法師   無線のAntenna(アンテナ)が強烈な空っ風でくう~んと撓み、 その撓みにおれは凭れる資格はあるのかと問ふてみるが、 冬の羸弱な陽射しに欠伸する影法師は、 陽だまりでうつらうつらとうたた寝したくてし…
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2017年1月16日 0

没落の果てに

没落の果てに   嘗ては没落しても這ひ上がる道は狭いながらも残されてゐて、 戦後のこの極東の島国はそれ故に這ひ上がれたのですが、 現在は、最早その道は閉ざされてしまひました。   一度没落したならば、それはどん…
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2017年1月15日 0

独断的なる五蘊場試論その二

独断的なる五蘊場試論その二   命題:此の世は秩序の縁に、つまり、渾沌の縁にある。   証明:例へば思考する時に、その思考は渾沌錯綜するが、しかし、或る二択へと収束する。そして、その二択はどちらも秩序ある埒内の…
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2017年1月14日 0

畸形

畸形   さうです。 私は畸形の人間として生れてきました。 だからといって私自身に対して憤懣はないのですが、 事、他者にとっては私の存在は見るも無惨な有り様のやうなのです。 畸形がそんなにをかしいのか、 内心ではくすくす…
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2017年1月10日 1

何となく

何となく   低気圧が来ると途端に体調を崩す身にすれば、 雪景色は哀しいのでした。 何となく哀しいのです。 しんしんと降り積もる雪が辛いのです。 止めどなく溢るるのは憂鬱な気分で何となく哀しいのです。   生き…
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2017年1月9日 1
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