月別: 2017年2月

思索に耽る苦行の軌跡

春眠暁を覚えず

春眠暁を覚えず   矢鱈に眠い一日が過ぎていったのです。 どうしても起きてゐることが困難で、 とはいへ、私は何にも疲れてはをらず、 只管に眠い一日だったのです。 無理矢理に起きたところで座ったままに寝てゐる次第で、 どう…
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2017年2月26日 1

封印

封印   丸太ん棒や切り出した石材を見ただけで、 その中に例へば仏像や女体が見えるといふ仏師や彫刻家は その姿形を素材から彫り出す事で既にその作品は完成してゐるのかも知れぬが、 それは裏を返せば姿形を木材に石材に封印する…
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2017年2月25日 1

朦朧

朦朧   黄泉の国の使者ではあるまいし、 高が睡魔に襲はれたくらゐで、 何も恐れる必要はないのであるが、 しかし、朦朧とする意識の中に観念の化け物でも掲げてみようかと これで此の世からおさらばするかのやうに 《念》を呼び…
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2017年2月19日 0

世界に脱臼する

世界に脱臼する   操り人形の糸が切れたかのやうに 私の四肢はだらりと脱臼したやうなのです。 それは世界に対しての私の対し方に問題があったとしかいいやうがないもので、 此の世界を認識しようなどといふ暴挙を何故私が思ひ付い…
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2017年2月13日 0

絶望の行進

絶望の行進   我が物顔で行進するそれは、 こっちの都合なんて全くお構ひなし。 今更参勤交代の時代でもなからうが それが行進すれば、此方は平伏するばかり。 ちらりでもそれを見てしまったならば、 もう意識はそればかりにこだ…
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2017年2月12日 0

偽装

偽装   そのままでいいと言はれようが、 おれは終始偽装する。 それが世界に対する正統な振る舞ひ方で、 騙し騙される此の世の渾沌の中での唯一残さた主体の取り得る姿勢なのだ。   此の世は欺瞞に満ちてゐるなどと嘯…
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2017年2月11日 0

異形

異形   頭蓋内の闇の中に棲まふ異形のものたちに 何時喰はれるか解らぬままに、 冷や冷やしながら、 また、背中に嫌な汗を流しつつ、 おれはそれでも此の世に佇立しなければならぬ。   それは時空間を切り裂くやうに…
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2017年2月6日 0

すれ違ひ

すれ違ひ   おれはしっかりとお前を見つめ、 最低の礼儀は尽くしたつもりだが、 それが癪に障ったお前はおれに対して牙を剥いたのだ。 それがお前のおれに対する切実なる思ひの表現であり、 おれの存在はお前を瞋恚に駆らせる導火…
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2017年2月5日 0

惚れる

惚れる   その存在を全的に受け容れたいと言ふ欲求に駆られ、 何もかもをかなぐり捨ててでも抱きしめたいのです。 あなたは既に私にとっての欲望の捌け口であり、 私の理想なのです。 これを恋と言ふのでせう。 切ない思ひを噛み…
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2017年2月4日 10
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