月別: 2018年7月

思索に耽る苦行の軌跡

開眼(かいがん)

開眼(かいがん)   生殖器たる花のやうに此の宇宙が開眼してゐるとすれば、 おれは此の身の恥辱に堪へられるであらうか。 直截に言へば存在することは恥辱以外の何ものでもない。 何故ならどう足掻いたところでおれは不完全な存在…
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2018年7月30日 0

退隠

退隠   現はれては直ぐにその姿を消し、 闇に退隠する表象群に対して さて、困ったことにおれは、 一体おれ自身と表象群のどちらが、 闇に退隠してゐるのか最早解らぬのだ。 趨暗性なおれは絶えず闇の中に身を隠し、 さうしなけ…
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2018年7月29日 0

あの日のやうに

あの日のやうに   もんどり打って奈落の底に落ちるやうに 一歩歩く毎に腰が砕けるこの感覚は、 最早一生消えることはないでせう。 それは額に捺された焼印の如く 罪人の徴として重く私にのし掛かるのです。 もうあの日のやうに …
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2018年7月22日 0

ものの有様 六

ものの有様 六   そのやうに依存性がある情報は何処まで行かうが《もの》の偶有性を経巡るのみで《もの》の本質へは届かぬのであるが、つまり、仮想現実は《もの》の偶有性のみで成り立ってゐるのであって、其処に《もの》の本質を探…
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2018年7月9日 0

穴凹

穴凹   黄泉の国が出自のものたちがゆらゆらと揺れてゐる。 彼らは既に自分の居場所を見失ってゐて、 行燈の如く淡く光を放ちながら、 己の肉体を出たり入ったりを繰り返し、 さうして黄泉の国に流れてゐる時間を計ってゐる。 そ…
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2018年7月8日 0
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