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――ぐおおおんぐうおおん。


時折、私の内部で鐘が鳴り響き、
私はさうしてはっとするのです。
何故といふに、
私の内部の鐘が鳴り響く時、
私は心神耗弱してゐて、
鐘の音が私の限界を知らせてくれるからです。
而して、私の限界とは何ぞやと自問自答しないわけでもないのですが、
自問自答する気力すらも喪失した状態の時に
決まって内部で鐘が鳴り響くのです。
それは哀しい響きをしてゐます。


――ぐおおおんぐうおおん。


鐘が鳴ると私は卒倒するのです。
卒倒することで私は本能的に自己防衛してゐるのかもしれません。
卒倒した私は、すると大欠伸をして眠りこけるのです。
時と場所を弁わきまへずに私は眠りこけるのです。
それだけ私は疲労困憊してゐて、
そのまま一昼夜眠るのです。


――ぐおおおんぐうおおん。


さうして再び鐘の音が響き渡ると
私は目覚めるのです。
この鐘の音は幻聴には違ひないのですが、
しかし、この哀しい鐘の音が私は好きです。


――ぐおおおんぐうおおん。


さあ、出発です。
私は再び私を殺害するために
私の内部を彷徨するのです。

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