月: 2020年2月

泥沼の源泉のやうに鬱勃と湧く泡の如く 異形の吾は吾が五蘊場で鬱勃と湧いては、 ぽんと弾けて断末魔を上 続きを読む

あなたの性器が放つ芳しい匂ひを貪るやうに 私は夢であなたの性器にむしゃぶりつきました。 あなたは喘ぎ 続きを読む

量子もつれと同様、念速も光速を超えたか。 念じれば瞬時に脳裡に浮かぶ心像が 光速を超える筈もないが、 続きを読む

軽軽と思考が吾を追ひ越す時は、 日常茶飯事で、 それが何を意味するのかを考へると 吾もまた振動体で、 続きを読む

　(悪疫を避けるために欧州へ一時帰国した彼女へ送る) ヰリアム・ブレイクの詩ではないが、 悪疫が猛威 続きを読む

それは何時のことだったらうか。 確かにおれの影からゆらりと揺れ動いたものがゐて おれはその時、それを 続きを読む

悪疫が流行る中、 私は恬然としてゐる。 恥辱塗れの私は恬然としてゐられる筈もないのであるが、 最早恥 続きを読む