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盈虚

盈虚   月あらば、人ありき、か? 雲間にその顔を仄か出す青白き太陽光を反射する月の面は、 私をかぐや姫の如くに月へと誘ふ。   ――何を詩情に浸ってゐるのか! 人なくとも月ありきさ。人の存在なんぞ、芥子粒の如 […]

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哀歌 二

哀歌 二   黄昏時の哀しみ躓いてしまった。 何てことか。 まるで一生ぼんやりと 眼前の形が形としての映像を結ばない曖昧模糊とした世界を 漫然と眺めてゐる阿呆と何処が違ふといふのか。 或ひは俺は盲人か。 何にも最早見えな […]

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妖精

妖精   彼女は不意に私の眼前に現はれて、 私を蠱惑の世界へと連れ去った。 何よりも彼女は私を官能的な仕草で誘惑し、 私はといふとその誘惑に素朴に溺れた。 何であらうか、 彼女は直ぐさま裸婦に姿を変えて、 私の […]

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焼尽

焼尽   一度それが尻尾にでもくっつけば、 部分はあっといふ間に全体を焼尽する小さな小さな小さな灯火の炎は、 逆巻く渦を巻きながら、とんでもない上昇気流を発生させて、 更に炎の勢いは強大になり、 最早向かふところ敵なしな […]

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眩暈

眩暈   どくっと鼓動がすると、 奇妙に世界が歪曲し、 真白き霧のやうなもので世界が蔽はれ始め、 俺は五蘊場に逃げ込みつつ、卒倒するのだ。   これには何の予兆もなく、卒倒は忽然とやってくる。 卒倒しながら俺の […]

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