廻向

廻向 此の世の浮かばれぬ死者共に囲まれながら性交してゐると、 何処かから読経の声が聞こえてきて、 さうして汗とErotic(エロティック)な匂ひに塗れた性交は一気に抹香臭くなり、 とはいへ、おれは一気呵成に腰を動かして射 […]

続きを読む…

予知夢

予知夢   瓦礫の山の上で、 おれは誰かおれの知り合ひの名を叫んでゐる。 街は壊滅的に破壊し尽くされ、 それでも生き延びた幸運な人人は、皆大地震の脅威に身震ひしてゐる。   これはどうやら近近、地球の何処かで、 […]

続きを読む…

傷 鋭い犬歯で剔抉された中指上部の傷から どくどくと血が溢れ出すのを目の当たりにしたおれは、 それが将にこのおれに相応しい傷として 目に焼き付けるほどに凝視す。 その深い傷は、中指ばかりではなく、 おれの心も剔抉したのだ […]

続きを読む…

理不尽

理不尽   問答無用に、また、何の悪びれる様子もなく、 つまり、眦一つ動かすことなく、 壊れた機械をうち捨てるやうに 私の首を切ったあなたは根っからの商売人で 『無駄』と思ったものは 片っ端から切り捨てて、 それでも泰然 […]

続きを読む…

独断的なる五蘊場試論 その三

 独断的なる五蘊場試論 その三 命題:外部の出来事はいづれ内部の五蘊場内の出来事に収斂し、さうして吾は自己の限界を自覚する。 証明:先づ、外部とは何かを証明せねばならない。外部とは、吾が吾の存在の膨脹を断念した処にぱっと […]

続きを読む…

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com
PVアクセスランキング にほんブログ村